よき夜を 2023.03.03 おひなさま

よき夜を　2023.03.03　おひなさま

今日も一日、今週も一週間、お疲れさまでした。
大切な時間をお過ごしになられたことでしょう。
私のところではいつの間にか３月になっていました。
皆さまのところはいかがでしょう。
こんなに早く２月が行ってしまうとは思いませんでした。
もう少し長く居てもらいたかったです。
来年は引き留めてみたいと思います。

そのようなわけで、本日はおひなさまの日です。
チェック柄の着物姿が新鮮なおにぎりキッズが手に持っているのは
おにぎりでつくったおひなさま、小梅とノリオのおにぎり夫婦です。
着物は海苔、目や口や耳やメガネはどうやって作ったのか
…こんぶが腕を振るったのでしょう。

雛人形を大々的に飾っているお家は、いまどれくらいあるのでしょうか。
マンションなどではひな壇を置くスペースだけでも難しそうです。
以前にもブログで書いたような気がしますが、
私は子どもの時にお雛さまを出す役でした。
飾る場所は床の間でした。
木で作られた段々の土台?を床の間の両側の壁に立てかけてから
板を一枚ずつ乗せて、赤い布を広げます。
ここまででも子どもにはそれなりの大仕事でしたが
その後がまた大変かつ楽しい作業です。
桐の箱に入っているお人形を一体ずつ、顔にかぶせた綿を外して
段に乗せてゆきます。
子どもながら、段の上の方に乗るお人形は身分が高いのだと
内裏雛の御二方が箱から登場すると、スター登場とばかりに
うやうやしく扱っていました。
五人囃子あたりになると、この下々の者よと軽く扱っていました。
けれども好きだったのは、三人官女でした。
座っているポーズの方が何故か一番気に入っていました。
毎年「またこの人に会えたわ」といった感じで段に並べていました。

どんな経緯でお雛さまが母子家庭の裕福とは言えない家に来られたのか
今となっては尋ねる相手もいなくなり、判りません。
飾りがだんだんと減ってゆき、私が実家を離れてからは恐らく飾る事もなく
火事によって失われてしまいました。
今のお雛さまはお顔が現代的で私にはどうにもしっくり来ず
新たにお雛さまをお迎えすることなく去るだろうと思います。

女の子も男の子も、
命を寿がれて笑って生きて行ける世の中でありたく願います。

どなたさまも、よき夜を。

◆今週の人さまのお言葉◆

「“多様性”を受け入れよう」が「“ふつうじゃない”を受け入れよう」に聞こえることがあるよ。ほんとはさ、「多様性」ってなにが「ふつう」で「ふつうじゃない」かを分けた上の話じゃなく、「ふつう」の線を無くしていくことじゃないのかなぁ？ぜんぶが「ふつう」で、ぜんぶが「ふつうじゃない」のにね。

— 平熱 (@365_teacher) February 26, 2023

Twitterでお言葉を読んでは、ときどきガツッと刺さっております
特別支援学級の平熱先生のお言葉です。
ガツッと来る言葉だらけなのです。もうひとつご紹介しておきます。

生きててよかった夜は、死にたい夜を越えてきたからあるんだよ。
このむつかしい話わかる？

— 平熱 (@365_teacher) February 26, 2023

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