よき夜を 2024.08.02 蝉の励まし
今日も一日、今週も一週間、お疲れさまでした。
大切な時間をお過ごしになられたことでしょう。
猛暑はまだまだ続くのでしょうか。
そろそろ…屋外で生息できる環境が欲しいです。
人間はへろへろな夏ですが、蝉たちはとても元気、早朝から大合唱です。
私が住む地域はクマゼミとアブラゼミの声が大きいです。
夕方になると、ヒグラシの「カナカナカナ…」が聞こえてきて、少しホッとします。
彼らの大合唱を聴くと、毎年思うのです。
「とてもそんな風には生きられない」と。
樹の幹にしがみついて、いっしんに音を出し続ける。
届くべき相手に届け、我ここにありと呼び続ける。
そのように命を全力で生きられるなんて、羨ましいと毎年思います。
そして力尽きて地面に落ちた体を拾って、土がある場所に置きます。
「よう頑張んさった。励まされましたでぇ」と声をかけて。
励まされるのです。
とてもあんなようには生きられない、エゴまみれの人間の身で。
蝉だけではありません。他の生き物も同じなのです。
カラスなど、機嫌よさそうにへらへらと生きているようですが
余計な思惑など持たず、ただ命を生きていると見えます。
そうして時が来たら、悔いも何もなくころりと去ってゆく。
羨ましいのです。
人間に生まれて生きているので、仕方がありません。
自分の担当分をやっていくのです。
余計な思惑や、つまらない葛藤、役にも立たない罪悪感。
そんなものにまみれつつ、自らの闇に光を見出して生きるのです。
蝉たちほどに力強くも凛々しくもありませんが、これが人間の担当です。
これはこれで、そう捨てたものでもないでしょうと受け入れて
終わるときには「これでよかった」と、納得してゆくのです。
蝉たちに「よう頑張んさった」と言ってもらえるでしょうか。
期待はせずに、その時に少し近づいてゆく、この夏を生きます。
どなたさまも、よき夜を、よき眠りを、よき一週間を。
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◆本日の人さまのお言葉◆
動物は死について考えない。
だから人間も考えるのをやめればいいということではなく、
人間は考え続けるしかない生き物だ。
考えない、自意識を捨てる、・・ こういうことは出来るものではない。
どう考えるかが問題だ。
自意識を捨てたように言ってる人ほどエゴが強かったりする。
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