よき夜を 2024.05.03 魂の栄養

今日も一日、今週も一週間、お疲れさまでした。
大切な時間をお過ごしになられたことでしょう。
ゴールデンなウィークたけなわでございます。
それぞれに満喫されていらっしゃいますでしょうか。
私は地元の音楽祭に行ってみました。
一流の音楽を大勢の人と一緒に楽しんで、とても元気が出ました。
よい休日になりました。

さてさて、本はお好きでしょうか。
こんなよく判らないブログを読んで頂いている心の広い方は
たぶん本にも親しんでおられるのではないかしらと、勝手に想像しております。
お付き合い頂き、お読み頂き、心から感謝もうしあげます。

私は子どもの時から本を読むたちでした。
家にあった文学全集などの類を繰り返し読みました。
学校の図書館もよく使っていました。
最初に就いた仕事は図書館司書でした。本の仕事をしたかったのです。
平日は図書館で働いて、休日にも地元の図書館に行っていました。
読む本がないと不安になる本読みでした。

それが、いつからかあまり読まなくなりました。
何も読まないで日々を過ごしていても、全く平気でした。
司書の仕事を続けていた時でしたので、専門職の自覚が足りないと
自分でそう思いながら、本に手が伸びませんでした。

そこから色々とあって図書館の仕事を離れて、今に至ります。
以前ほどではありませんが、ぽつぽつと本を読んでいます。
ただ、手に取った本を何が何でも最後まで読もうとはしなくなりました。
「読み始めたからには最後まで読まなくては」
「最後まで読んでみなければわからない」
そんな考えがなくなり、その時の自分に素直に従って
読みたければ最後まで読む、進まなくなるならそこでいったん離れる。
読めなくても、またご縁がありましたら…と、返却カウンターへ。
後日にその本を自然と手に取り、するすると読めて存分に楽しむこともあります。
本のご縁も人のご縁と同じなのでしょう。
然るべき「時」があるのです。

読んだ本、読まなかった本、手元に置いて繰り返し読む本。
それぞれに、魂の栄養になっています。
読んだことも忘れていた本の一節が、知らずに自分の支えになっていた。
そんなこともあります。
やっぱり人とのご縁と同じなのです。
そして、自分とのご縁でもあるのです。
他者との出会いは、自分との出会いでもあります。
内なる声に従って、肩の力を抜いて、出会いを楽しんでまいります。

どなたさまも、よき夜を、よき一週間を。

「鉛筆で描いた猫」展に出品した作品の一部と言葉で構成しました。
お楽しみ頂けましたら幸いです。

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カラー版は用紙がホワイトで絵が少しビビッドに感じられます。
各ページにカラーの枠があります。展示した時のマットの色に合わせてあります。
モノクロ版は用紙がクリーム色で落ち着いた雰囲気です。
枠はなく、シンプルな本です。
サイズはどちらもA5、46ページです。

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