よき夜を 2024.05.17 ぐっすり

今日も一日、今週も一週間、お疲れさまでした。
大切な時間をお過ごしになられたことでしょう。
太陽フレアなるものが話題になり
普段は見られない場所でオーロラが見られた今週
私のところではオーロラは見えませんでしたが
能登半島で見られたという話を聞いて
太陽も粋なことをするなぁと勝手に思ったりいたしました。
かの地で困難の中にある方に魂の栄養になっていればと願います。

春眠暁を覚えずの時期はもう過ぎておりますが
とても眠い日が多くございました。
これも太陽フレアの影響だったのでしょうか。
頭痛も伴いましたので、どうしようもない時は降参して横になっておりました。
こういう時に頑張ってしまうと、後がさらにどうしようもなくなると
経験で判っておりますので、素直に体の要求に従います。年の功？です。

以前は、とても堪えられない頭痛や不調があっても、無理をしていました。
頑張ってやらなければならないような、たいそうな仕事はしていないのですが、
休む発想がありませんでした。
お勤めとしては最後になった現場で、リーダー職の若い女性が、意識を変えてくれました。
「ここはそんな頑張って報われる現場ではありませんし(事実でした)、
そもそも自分を犠牲にしてまでやらなきゃならない仕事なんて、どこにもありませんから」
よく頭痛でつぶれていた私にこう言って貰い、とても気が楽になりました。
そして思い出しました。最初に勤めた現場でも、先輩の女性に同じ事を言われていました。
「たかが仕事なんです。そう、たかがですよ。自分の方が大事です」と。

私には、自分の体調、自分の都合、自分の気持ちを後回しにする癖が、
育った家庭環境などの影響から、すっかり身についてしまっていたのです。
数十年かかって、やっと”呪い”を解いているところです。
同じような”呪い”をご自身にかけている方が、実は多くおられるのかもしれません。
その呪いは、自分で気づいて自分で解くしかありません。
子ども時代の家庭環境や、これまでの人間関係などに恨み言を言っている場合でなく
誰か私を救ってと言って座り込んでいる場合でもありません。
自分が自分を救うのです。そして、自分で自分を救えるのです。
自分を大切にするのに、罪悪感など全く必要ありません。

「眠りたい」「もう休みたい」と体の内からサインが来ているなら
ともかくぐっすり眠るのです。ぐっすり眠って休む権利があるのです。
「悲しい」「辛い」「助けて」と心の内から叫びが出てくるなら
それをしかるべき人に伝えるのです。助けてもらうのです。
伝えるべき人がどうにもいない、伝えればむしろ傷が深くなる状況ならば
そこから逃げて一人の時間を持って、自分を守って労わるのです。
自分を救うことからは、逃げないのです。

ぐっすり眠り、身体をやしなう美味しいものを食べて、
好きな世界に浸って 自分を大切にいたわって過ごしているうちに、
自分本来のリズムが戻ってきます。
眠りから目が覚めた時に「嬉しい」と感じる時がやってきます。
そこから自分の命を生きる歩みの始まりです。

どなたさまも、よき夜を、よき眠りを、よき一週間を。

「鉛筆で描いた猫」展に出品した作品の一部と言葉で構成しました。
お楽しみ頂けましたら幸いです。

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カラー版は用紙がホワイトで絵が少しビビッドに感じられます。
各ページにカラーの枠があります。展示した時のマットの色に合わせてあります。
モノクロ版は用紙がクリーム色で落ち着いた雰囲気です。
枠はなく、シンプルな本です。
サイズはどちらもA5、46ページです。

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