よき夜を 2024.03.29 おかえり

今日も一日、今週も一週間、お疲れさまでした。
大切な時間をお過ごしになられたことでしょう。
今週で三月が終わります。
来週には四月になっています。
新たなステップへ進むかた
今までと同じかた
どなたさまも心にかなう日々でありますよう。

今年は春が来るのだろうか、何を逡巡しているのだろうかと
勝手に心配しておりましたが、ちゃんと季節は進んでいました。
最寄り駅の構内にツバメが巣作りをしていますし
外を歩けば空をツバメが飛び交っています。
あの威勢のいい韋駄天の飛びっぷりを見られます。
「ちるちるちるちるぎー」と、私が勝手に擬音にしている
あの素敵なさえずりがあちこちで聞こえます。
ツバメが帰って来ました。
もう大丈夫、春です。

ツバメは子どもの頃から大好きです。
何故こんなに好きなのか判らない。そういう好きです。
前世はツバメだったんじゃないかと思うくらい好きです。
来世はツバメに生まれることが出来たらと願うくらい好きです。
冬の前にツバメが南へ去って行く時には深い喪失感があり
春にツバメが南から帰って来ると心が踊ります。

あの小さな体で長い長い距離を旅して
この街へ帰ってきてくれる。
何キロもずっと自分の力で飛んで移動するなんて
私にはとても出来ないと、ツバメの粋な姿を見上げては
尊敬の念を抱きます。子どもの頃からずっとです。
こんな風に圧倒的に尊敬できる存在が日常にいるのは
とても嬉しいありがたいことです。
今年もツバメ師匠に生きることを学ぶ春が来ました。
それぞれに、素敵な春にいたしましょう。

どなたさまも、よき夜を、よき一週間を

「鉛筆で描いた猫」展に出品した作品の一部と言葉で構成しました。
お楽しみ頂けましたら幸いです。

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カラー版は用紙がホワイトで絵が少しビビッドに感じられます。
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モノクロ版は用紙がクリーム色で落ち着いた雰囲気です。
枠はなく、シンプルな本です。
サイズはどちらもA5、46ページです。

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