よき夜を 2023.06.16 ドコトテ御手ノ真中ナル
今日も一日、今週も一週間、お疲れさまでした。
大切な時間をお過ごしになられたことでしょう。
曇りや雨の日が続いた今週でした。
週末は晴れて暑くなるとのこと。
お日さまの恩恵を充分に受け取れますよう。
今週はひと山越えたミケパンチです。
ただいま「おにぎり猫のものがたり」第二巻を鋭意制作中なのですが
一番大きい峠にやっと到達いたしました。
到達して登っているところです。でも「ひと山越えた」と言ってしまいます。
峠を越えるにはその峠に到達しなくては話になりません。
実はこの到達するのが一番大変なのだと、私は思います。
到達できた”峠”は、第二巻のために描きおろし中の外伝2です。
ネームが一向に進まず、一か月余り苦闘しておりました。
重たいテーマのお話で、どう伝えるかに迷いがありました。
いっそ別のお話に変えてしまおうかなど何度も考えました。
外伝の候補に考えているエピソードは他にもあるのです。
けれども今この話を描いておきたい思いを変えられなかったので
ネームが動き出すまで他の作業をしながら横目で見守っておりましたところ
やり方を変えてみては?と思いつき、やってみたら、スルスルと進みました。
そうか、こうやりたかったのかと自分の内側の小さい声に気づけて
半日でネームが完成しました。
ネームが出来たからには、後は絵を描いてゆくばかりです。
絵を描く作業も大きなエネルギーが必要でなかなか進みませんが
ともかく「第二巻が出せないかも」😱の危機は越えられました。
さくっと効率よく出来ないのは第一巻の時と同じくです。
第一巻は暗中模索しつつ勢いで作業をやってしまいましたが
その過程を踏まえて第二巻の作業には慎重さが加わりました。
こんな事をやっていてどうするのだと自分を叱咤する自分もあり
その声に耳を貸さない自分もあります。
葛藤も停滞も諦めない頑固さも全てそのまま持って歩くのが
私のスタイルです。全部自分のもので、全部ありです。
ネームが出来上がったときに、静かな満足感がありました。
先月、大山崎山荘美術館で出会った柳宗悦の書に
「ドコトテ御手ノ真中ナル」とあり
昨年からの全てを受け入れられた心地で動けなくなりました。
その時の事を思い出しておりました。
第二巻の完成まで、今しばらく、見守りお待ちくださいませ。
感謝申し上げます。
どなたさまも、よき夜を、よき一週間を。
クリックして頂けると励みになります♡
◆今週の人さまのお言葉◆
ドコトテ御手ノ真中ナル 柳宗悦
『御手』というのは、仏の御手でも、神の御手でも、菩薩の御手でもよい。
私が何処に在るも、何処を向くも、居るその個所が、御手の真中であるというのである。
『私が』といったが、それは誰であってもよいのである。
つまり人間の真の存在は、無上なるものの掌の中に在るというのである。
ここで『真中』というのは、左右の中間とか、上下の中程とかいう意味の『中』ではない。
そんな中なら、無上とはいえぬ。
ある聖者が、『神は至る所に中心を持つが、何処にも周辺を持たぬ』と言ったが、
そういう周囲を許さぬ中心が、それ自身の中心なのである。
ここに吾々の心の故郷がある。
ただその事実を知らぬために、二元の巷に、あたら彷徨っているにすぎぬ。
『中』は二元と次元を異にするものである。
かかる中を去って解脱はない。
だが解脱とは、新しい獲得ではなくして、本来あるがままの境に帰ることである。
その故郷の『中』そのものである。仏教に中道が説かれる所以である。
柳 宗悦著『南無阿弥陀仏』より抜粋
南無阿弥陀仏: 付心偈 (岩波文庫)1986
「おにぎり猫のものがたり」第一巻Amazonにて販売中
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BLGC6LSL
\6月30日までNetGalleyにて無料公開中です/
https://www.netgalley.jp/catalog/book/280947
ミケパンチからのお知らせなど
更新情報をメールでお知らせ致します
日々のイラスト記事や「おにぎり猫のものがたり」最新作など
メールで更新をお知らせいたします。
ご登録お待ちしております。
https://forms.gle/ytWu5nSjuCht3cJKA
「おにぎり猫のものがたり」まとめ読み購読サービスはじめました
「おにぎり猫のものがたり」をまとめてお読み頂けます。
一話ずつご購入頂くよりお得です=^_^=
https://mikepunch.net/onigirinekostalekaikiri/
https://codoc.jp/sites/mikepunch/
みけはち堂
みけはち堂ではmikepunchの猫絵の原画やポストカードなどを販売します。
フォロー頂きますと、新着商品のお知らせがメールで届きます。
コメント