よき夜を　2023.06.08　庭のおくすり

よき夜を　2023.06.09　庭のおくすり

今日も一日、今週も一週間、お疲れさまでした。
大切な時間をお過ごしになられたことでしょう。
昨晩は大雨でした。
皆さまの地域はご無事でしたでしょうか。
穏やかな週末をお過ごしになれますよう。

荒れ庭の冒険(庭仕事)の続きのお話です。
今年はだいぶん力を入れて草取りをしました。
おかげさまで例年になく、地面が見えております。
我が荒れ庭にはドクダミと笹の二大勢力が繁茂しています。
笹は前住民が植えていたらしいものがそのままはびこり
荒れ庭全域を制覇しています。
この家に引越して初めの頃は、笹を根っこから抜いて殲滅しようと
毎年戦っては破れておりました。
そのうちに根っこから抜こうとするから大変なのだと考えを変え
上に出ている部分をひたすらハサミで切る戦法に変えました。
だいぶん作業が楽になり、洗濯物を干すついでにちょっと切ったりなど
カジュアルな戦いへと移行しました。

ドクダミも、初めの頃は根っこからとろうと必死でした。
生えていては困るものとして扱っていたのです。
それがドクダミは化粧水をつくったりお茶にしたりなど出来ると知って
私の姿勢が完全に変わりました。
いまやドクダミは庭のお薬、ありがたい植物です。
根っこから抜くような真似はいたしません。
ハサミで茎を丁寧に切って、他の草とは別の入れ物に集めて
たんねんに乾かしてお茶などに使います。

ドクダミを厄介な雑草と見るか、自然の薬と見るかで世界が全く変わります。
植物はそれぞれの当たり前を淡々と生きているだけで
人間の暮らしを邪魔しようなどとは考えていません。
厄介者と力任せにブチブチとイライラしながら引っこ抜いていた時と
今年もお世話になりますねぇと言いながらハサミで切っている今と
ドクダミの側は何も変わっていないのでしょうが
私の姿勢が変わった事でドクダミは全く変わって見えるようになりました。
よく知れば味方になる相手を、知ろうともせず嫌って排除する。
人間は仕方がない生きものだなぁと反省しつつ
ドクダミ茶を美味しくいただく今年の初夏です。

どなたさまも、よき夜を、よき一週間を。

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