「おにぎり猫のものがたり」主要登場人物(おおむね猫)

主人公 小梅(こうめ)
小梅(主人公)
公園の一角でおにぎり店を営んでいる優しい目をした猫。
不遇な子ども時代を過ごし、心の底に苦しみを抱えている。
おにぎりは全部好き。

ノリオ
ノリオ<第二話など>
小梅の夫。おにぎり店を営む妻を優しく支える。
研究者&著述業。
おにぎりはウメが好き。

おかか
おかか<第二話など>
小梅とノリオの子ども。通称おにぎりキッズ。
おにぎりはこんぶが好き。勉強が好き。
妹のこんぶと将来はおにぎり店をやるつもり。
経営などを担当したい。

こんぶ
こんぶ<第二話など>
小梅とノリオの子ども。通称おにぎりキッズ。
おにぎりはおかかが好き。絵を描くのが好き。
姉のおかかと将来はおにぎり店をやるつもり。
お店の内装などデザイン方面を担当したい。

こごめ
こごめ<第二話など>
小梅におにぎりの作り方を教えた師匠。
若い時に山に登っておにぎりの作り方を習い
街へ来て店を出し、おにぎりを世間に広めた。
小梅を静かに見守り支えている。

山の猫男 (やまのねこおとこ)
山の猫男<第九話など>
黒く大きな体で鋭い爪を持つ「山の民」の一族。
こごめの養子となって共に街に来た。
今はひとりで山に暮らす。小梅を静かに見守る。
見た目は恐ろしいが心は広く優しい。

ウメさん
ウメさん<おにぎり屋を始めたこごめのお話>
「山の民」の一族。
こごめが若い時におにぎりの作り方を習った師匠。
山の猫男の母。

ネズミの長老
ネズミの長老<第六話など>
小梅の店を守るネズミ神の長老。
こごめが若い時におにぎりの事を伝え、共に山に登る。
その後に修業をしてネズミ神となる。

龍神
龍神<第七話など>
ネズミの長老に紹介されて小梅のおにぎり店へやって来る。
代金の支払いの代わりに、小梅の願いをひとつ聞き入れる。
「必ず叶える、時を待て」と言い残して去る。
生きるものの悲しみを知る慈悲深い神。

いつもいる鳥
いつもいる鳥
小梅のおにぎり屋のまわりにいつもいる鳥。
ベンチでお客さまがおにぎりを食べる様子を見に来る。
小梅と世界を静かに見守っている。

男
男<第七話など>
小梅の子ども時代の飼い主。
陶器など器の売買を生業としている。目利き。
猫を飼う事の喜びを知らず、小梅の子供時代に寂しさを体験させ、深い心の傷を負わせる。

小梅(子ども時代)
小梅の子供時代<第七話など>
都会のマンションの一室に飼われ、食事などを丁寧に扱われるが、誰からも関心を持たれず、小さな空間で孤独にすごす。
飼い主の仕事で部屋に運び込まれる陶器が心の支えになる。
おにぎり猫のものがたり」目次
第一話 公園のおにぎりスタンド
営業の外回り中にお腹が空いた社長さん。
公園のおにぎりスタンドが目に入ります。
おにぎりを食べると・・
第二話 おにぎり猫の家族と先生
主人公「小梅」の家族と、おにぎりの先生「こごめ」が登場します。
小梅があたたかい存在に支えられている事を描きます。
第三話 地味なおにぎり
おにぎり店に来て「地味なおにぎりね!」と
ご不満そうなお客さま。
小梅のおにぎりを食べたところ・・・。
第四話 飢えた子ども・その①
小梅の店を木の陰からじっと見ている子ども。
その子におにぎりを持っていくと・・・。
その②に続きます。
第五話 飢えた子ども・その②
おにぎりを食べている子どもを
しかりつけて連れ帰ろうとするお父さん。
小梅は・・・。その①の続きです。
第六話 ネズミの神様
おにぎり猫のお店にネズミがやってきます。
とても大切な仕事をするために来てくれました。
第七話 大きなおにぎり
その日は朝からいつもと違って
お客さまが一人も来られない・・・。
そんな小梅のもとに意外なお客さまが。
第八話 商売敵
小梅の店を偵察に来るオシャレなおにぎり店の店長。
小梅のおにぎりを食べて・・・。
第九話 山の猫男
お店に休憩の札を出して
大きな樹のそばに来た小梅。
切ない表情で樹を見上げる小梅の後ろに・・・。
第十話 いつものお客さま
いつもはおにぎりをお持ち帰りになる常連のお客さま。
今日は「ベンチで食べたいの」と仰います。
第十一話 小梅の手
おにぎりづくりに没頭する小梅の姿を
スタンドの外からそっと見守るこごめ。
ふたりの間には親密な時間が流れます。
第十二話 しずかなお客さま
メニューを嬉しそうにご覧になるお客さま。
とても静かにおにぎりとベンチを堪能されます。
第十三話 3つのおにぎり
小梅の店に来た若者はおにぎりを選べません。
決められない自分を変えたくておにぎりを食べに来たのですが・・
第十四話 小梅とうつわ
小梅が使う”うつわ”に目をとめたお客さま
目利きと褒められて、小梅は自分の子ども時代の話をします。
それを聞いたお客さまは・・・
第十五話 小梅の昔のおはなし①
蛍焼きの皿を見て喜ぶ子供たち。
小梅は自分の子ども時代の事を語ります。
それを聞いた子供たちは・・・
第十六話 お昼休み
仕事に悩みを抱えている若い女性。
小梅におにぎり店を始めたきっかけを訊いて・・・。
第十七話 完璧なふたり
ふたりのお客さま。
そっくりな姿で言葉も動きも完璧に一致しているふたりが、おにぎりを食べ始めると・・・。
第十八話 ちいさなお客さま
外から「おにぎりー」と大きな声が聞こえて
小梅が見てみると小さなこどもがいました。
心配して来たお母さんはとても疲れた様子です。
第十九話 年に一度のお客さま
毎年12月の終わりに来られるお客さま。
とても重い仕事を担っている方です。
今年もおにぎりを食べにいらっしゃいました。
第二十話 食べてはいけない
おなかが空いた女性が小梅のおにぎり店を見つけます。
でも、おにぎりを食べてはいけないのです・・・。
第二十一話 小梅の昔のおはなし②
大きな樹を見上げる山の猫男。そこへノリオが来ます。
山の猫男はこの樹の下に倒れていた「あの子」の話を語り始めます。
第二十二話 絵を描く子
小梅の娘「こんぶ」がスケッチブックを持って
お店にやってきます。
ベンチに座って樹を描き始めるのですが・・・。
第二十三話 助ける子
小梅が不在のおにぎりスタンドにお客さまが。
おかかは「わたしがやります」と言って
ひとりでスタンドに入ります。
第二十四話 おにぎりの休日
おにぎりスタンドにやんごとなき方が来られます。
ひとりでベンチでおにぎりを食べて、
答えを見つけたいと仰います。
第二十五話 おにぎりの奇跡
小梅の店にやってきた夫ノリオ。
ベンチに座っておにぎりを食べながら昔を思い出します。
あたたかいラブストーリー。
第二十六話 三角のおにぎり
小梅の店にやってきた二人連れ。
ひとりが「おにぎりは丸いものだ!」と
ゴネますが・・・。
スピンオフストーリー
おにぎり屋を始めたこごめという名の娘のおはなし
小梅におにぎりつくりを教えた師匠「こごめ」が若い時におにぎりに出会い、自分の人生を作ってゆくお話です。
おにぎりアクション2021にこの物語で参加しました。
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