本年もよろしくお願いいたします

2023年が始まりました。
昨年はたくさんの応援とご愛顧を頂き、誠にありがとうございました。
応援頂いたおかげで「おにぎり猫のものがたり」第一巻を刊行することが出来ました。
今年もこつこつと積み上げてゆきたいと思います。
風の時代と言われておりますが、積み上げた土台があって風に乗る事が出来ます。
それぞれが自身の内にある本質を大切に
よきものを積み上げて、よき風をつかまえる事が出来ますよう。
私もそういたします。

本質が問われる時が来ているのだと感じております。
よく見ている名越康文さんのYouTubeで
「今は本質を考えさえしなければ楽に生きられる世の中。
いったん本質を考え始めると、途端に生きる事が苦しくなる。
実にうまく作られている」
そのような事を言われていました。
（そしてそのような世の中を評価しておられないのも判りました）
私は、ああ確かにそうだ、それが苦しかったのだと納得しました。
そして、これがはっきりと言葉にされて納得できるからには、
そんな世の中のありようは変わってゆくしかないのだろうと感じました。

自分の本質を生きる事をするしかない。そうなってゆくのでしょう。
力で他者を従わせようとしたり、利用しようとしたりする方法は
立ちゆかなくなってゆくでしょう。
自分の弱さや出来なさやくだらなさを隠すために
他者を威圧して搾取しながら、自分の本質とは向きあおうとしない。
それは最もイケていないやり方になってゆくでしょう。
そしてそのやり方に固執すれば、ただ孤立してゆくばかりです。
むしろ自分が劣等感を持っている部分こそが
自分の本質へと導いてくれる道すじになるはずです。
（これも「光は闇の中に輝いている」に通じていますね…）

自分の本質はただひとつではなく、ずっと固定のものでもなく
その時その瞬間の自分の感覚を一番の頼りにして見つけてゆくものです。
答えは外側にはありません。
そして自分で見つけるしかありません。
けれども独りで見つけるものでもありません。
誰かが言ってくれた言葉からそれに気づける事があったり
不安を抱えつつ自分で一歩を歩み出した道の途中で出会ったりします。
生きるためには他者との対等で自由な関わりが必須になってきます。
強制も矯正もなく、共生してゆく世界です。(北村成美さんの言葉です）
自分の側からドアを開けて、謙虚にフラットに他者と関わってゆく。
共感できる人とつながって、互いに支えあい助けあいながら
それぞれが自分の本質に基づいた道を歩んでゆく。
世の中を変えてゆけるのは、そんなたくさんの小さなアクションです。
私はそう感じます。
何だか新年早々に鼻息の荒い記事を書いてしまいましたが
今朝の日の出を見ていたら浮かんできた思いです。
いつもお読み頂いている皆さまへシェアしたくなりました。
そうすんなりとは世の中のありようが変わりはしないでしょう。
でも、世の中や社会がどうであろうと、
自分のやり方をこつこつとそれぞれが続けてゆけば、
古い固い不自由なものは、気づいたら壊れているでしょう。
生きてまいりましょう。