おにぎり猫のものがたり 第三十五話 更新しました

よき夜を 2024.07.05 カテゴリー

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今日も一日、今週も一週間、お疲れさまでした。
大切な時間をお過ごしになられたことでしょう。
非常に蒸し暑い日が続きます。
ミケパンチも熱中症一歩手前でした。
エアコンに命を守ってもらいましょう。

ミケパンチはその昔、図書館の仕事をしておりました。
司書という職種です。
仕事は、カウンターで本を貸し出す事だけではありません。
(外から見ているとそう見えますよね…)
図書館の命であるところの所蔵資料(主に本)を
必要な人が手に取る事が出来るように整理する仕事もあります。
(他にもいっぱい仕事があります)
図書館の棚のどこに、その本を置くのかを決めます。
本の背中には置き場所を記したラベルを貼って、見つけやすくします。

ラベルには数字とカタカナやアルファベットなどが書いてあります。
数字だけの図書館もあります(公共図書館に多いです)
数字はその本の内容がどんな分野なのかをあらわしています。
小説、哲学書、図鑑、漫画etc それぞれに番号が決めてあります。
その番号をつける仕事(分類付与と呼ばれてました…固い)を
ミケパンチはしておりました。

書店や取次店から届いた本を、一冊ずつ中身を確認して、分類を決めます。
考えるまでもなく分類番号が決まる本もあります。日本の現代小説913.6など。
分類にとても迷う本もあります。分類体系におさめにくい本です。
頭をひねって、どこの棚に置いてあったら読みたい人に出会いやすいかを考え、
いささか苦し紛れの分類をしたこともあります。
そうこうしているうちに、ふと気がつきます。
「どの本も、実は分類できないんじゃないか」と。

考えるまでもない913.6と決めつけた小説が、心理学や芸術や福祉などの主題を含み
その分野の専門家に深い気づきをもたらすことも、あるかもしれません。
その一冊との出会いによって何が起きるかは、手に取ったその人だけの体験です。
日本の現代小説=913.6と、決めつけられるはずがありません。
棚に置いて整理するための、便宜上の番号でしかないのです。

カテゴリーは便宜上のものでしかありません。ありとあらゆることにおいて。
カテゴリーなる枠の中に入れて(入って)しまう方が便利で楽だからと
自分や誰かや何かの出来事を、既存の枠に入れてしまってはいないだろうか。
ときどき自分の中を点検します。そして枠がたくさん見つかります。
見つけた枠を取り除いて、新鮮な目で自分を含む世界を見てみると、
美しいものでいっぱいです。
感覚を更新して、世界と出会い直すことは、いつでも出来ます。
お馴染みなものとの、新たな出会いを楽しめる日々をお過ごしくださいませ。

どなたさまも、よき夜を、よき眠りを、よき一週間を。

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