よき夜を 2023.10.27 のちのつき

よき夜を　2023.10.27　のちのつき

今日も一日、今週も一週間、お疲れさまでした。
大切な時間をお過ごしになられたことでしょう。
今週は早く過ぎたような気がしています。
イレギュラーな事がたくさんあってそんな気がしているのでしょう。
クロノスとカイロスの時間。今週はカイロス多めなわたくしでした。

今宵は十三夜です。
後の月(のちのつき)、栗名月、豆名月など呼ばれるようです。
美味しいものを準備してお月さまを眺められるとよろしいですね。
お天気が不安定との予報もあり油断はなりませんが
雲に覆われていても雨が降っていてもお月さまはおられますので
心のお月さまと今宵を過ごすのもよろしいかと存じます。

十三夜が定着してきたのはここ数年のことと思います。
十五夜は昔からポピュラーでした。
十五夜と十三夜の両方お月見をしないと縁起が悪い
片方だけを見るのを「片月見」と呼ぶのだそうです。
昔の言い伝えですから、その時代の事情や風習があったのでしょう。
現在の私たちがそれにとらわれてドキドキする必要はないと思います。
「十三夜のお月見をやっておかないと良くないことがあるかもしれない」
と思ってお月見をするのと
「十三夜だ～お月見だ～おだんご食べる～モンブラン食べる～♪」
と思ってお月見をするのと
どちらが楽しそうでしょうか…(考えるまでもない)
「これをやっておかないと悪いことがある」と脅かして人を動かすのは
いにしえからの技術ではありますが、いささか時代遅れ感が漂います。
「楽しいからやろー♪」と動くのは自発的ですので
お月さまが雲に隠れていても、雨が降っても、それはそれとして
モンブラン美味しいじゃんよ！お団子最高じゃんよ！と楽しめます。
お月見はそもそも「感謝」のイベントとして始まっているようですし
「戒め」よりは「楽しい」の方がよりふさわしいと私は思います。
感謝は強要されるものでも強要するものでもありません。

さて今宵は何を食卓に並べましょうか。
お団子、栗ご飯、栗蒸し羊羹、モンブラン、天津甘栗、マロングラッセ…
（このへんにしておきましょうか…( ´艸｀)
大切な人と一緒でも、一人でも、お仕事でも、病の中でも、忙しくても、
お月さまがちゃんと見ておられますから、お楽しみになれますよう。
どなたさまも、よき夜を、よき一週間を。

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