よき夜を 2023.09.08 ありがとう

よき夜を　2023.09.08　ありがとう

今日も一日、今週も一週間、お疲れさまでした。
大切な時間をお過ごしになられたことでしょう。
またも台風が招かれてもいないのにやって来ております。
皆さまどうかご安全に。

今週も「おにぎり猫のものがたり」新刊のお話です。
発行して約一週間。ご感想も頂きました。
ほんとうにありがとうございます。

第二巻に描きおろした外伝を「優しい」と仰って頂きました。
人の内にある荒々しいものについてのお話ですので
本編のふんわり感とはだいぶん違う事を気にしつつ
第二巻に入れました。
受取って頂けて、とても嬉しいです。ありがとうございます。

何度か書いておりますが「おにぎり猫のものがたり」は
自分が描いているというよりも、何かに描かせて貰っている
描かされていると感じております。
私はもともと(今も)逃げごしのヨワヨワ星人です。
「おにぎり猫のものがたり」も、成り行きで描き始めて
描き続けるのが随分としんどくキツくて、たまに
＜ぜんぶ放り出して逐電してしまおうか＞などと考えます。
実行はしませんけれども。逐電する方が大変です( ´艸｀)
描き続けられているのは、背中を押してくださる方々の
あたたかい応援のおかげです。
ほんとうにありがとうございます。

そして、今の私は＜これしか出来る事がない＞と
追い詰められたあげくに居直ったようなところが少しあります。
自分には他に何にもないし、逃げる先もない。腹をくくるしかないのです。
ゲド戦記の主人公が、自ら呼び出してしまった自分の影に追われ
逃げ続けて最後には逃げるのを止めて、振り返って影に対峙したら
今度は影を追う側になります。
私は自分の影がずっとそこにあったのを受け入れて
やっと手を取って共に歩きだしたような塩梅です。

「おにぎり猫のものがたり」第二巻を小梅がベンチで読んでいます。
少し照れ臭そうです。横で鳥が覗き込んでいます。
＜え？なに？本になってるの自分？まじ？＞みたいな感じでしょうか。
ミケパンチが逃げ回って逃げ切れなくなって、
自分の影と闇を携えて描いた漫画が本になりました。二冊目です。
お読み頂き感謝申し上げます。これからもお付き合いくださいませ。

どなたさまも、よき夜を、よき一週間を。

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