よき夜を　2023.09.01　あたらしい本

今日も一日、今週も一週間、お疲れさまでした。
大切な時間をお過ごしになられたことでしょう。
なんと今日から９月が始まっておりました。
いつの間にそんなことに。
８月は目を離したすきに行ってしまったようです。
しかたがありません。また来年に会える事でしょう。

さてさて。今日のお話はトップ画像でお判りいただけますでしょうか。
「おにぎり猫のものがたり」第二巻を発行いたしました。
今回は新書版も制作いたしました。
それに伴い第一巻の新書版も制作いたしました。
第二巻Ａ５版、第二巻新書版、第一巻新書版の三冊刊行です。
Amazonの著者ページにてご覧くださいませ。
https://amzn.to/3KZjVMT

何ゆえ新書版を制作したのかなど、そのあたりの事情を書きます。
第二巻A5版の内容に言及してしまいます。
知りたくない！という方は、どうぞここまでで。
お読み頂きありがとうございます。

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さて、何故に新書版も制作したかと申しますと、
第二巻のために描きおろした外伝がそもそもの理由です。
Amazon書籍ページの目次に記しておりますとおり
第二巻の外伝は「山の民」のお話です。
山の民は、第一巻の外伝に登場した、心優しく穏やかな一族です。
その一族が持つ暗く重たい過去を今回は描きました。
テーマは、自分の中にある暴力性とどう向き合って生きるのか、です。
ネームを描くのにずいぶんと苦心をしました。
描き上げた時に、本編のほんわかな雰囲気とあまりに違い過ぎて
一度は没にして描き直さなくてはと思いました。
けれども、内側から出てきたものを信頼して形にするのが私のやり方で
更にこのテーマは、荒れてしまった今の世の中に発信したい事でもあります。
しかしながら、おにぎりとベンチのほんわか世界を期待して頂いている方に
この外伝を読んでくれとは、ちょっと言えないなぁとも感じました。
現実世界に傷つき疲れている方に、少し休んで元気を取り戻して頂きたい
そんな気持ちも込めている、おにぎりとベンチの世界です。

そこで、本編だけの本もありではないか？と思い直し、新書版を作りました。
第二巻の新書版を作るなら、当然ながら第一巻の新書版も作らなければです。
昨年に第一巻を刊行した時は、必死で余裕がなく、そこまで考えられませんでした。
最初からこの２パターンで行けていればなぁ…とも思いますが、そこは天の采配
これで良かった、これこそがよき事であったのでしょう。

そのようなわけで、外伝とあとがきも入ったA５版と、本編のみの新書版
この２パターンで第三巻への歩みも始めて参りたいと存じます。
第三十話を描いてから随分と時間がたってしまいました。
お待ち頂いている方に心から感謝申し上げます。
このあとも遅々とした歩みになります。
ゆっくりお付き合い頂けましたら嬉しいです。
第二巻が、お読み頂く方の日々に、ほんの少しでも力になれれば幸いです。
よき９月をお過ごしくださいませ。

どなたさまも、よき夜を、よき一週間を。

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