天国のスプーン

天国のスプーン

ある人が地獄と天国を見に行きました。

地獄ではおおきなテーブルの上に

たくさんのごちそうがならんでいて

そのまわりにたくさんの人が椅子にすわっています。

すわっている人たちはみんな餓えていました。

目の前にたくさんのごちそうがあるのに。

その人たちは、椅子に左手をしばられていて、

右手には柄の長いスプーンがくくりつけられていました。

そのスプーンでごちそうを食べたくても、

柄が長すぎて自分の口に食べ物を運ぶ事ができません。

お腹を空かせて、まわりの人たちともいいあらそいをして

地獄の人たちは少しも幸せそうではありませんでした。

次に天国を見に行きました。

天国でも地獄と同じように、

たくさんのごちそうがならべられ

テーブルのまわりに人々がいて、

左手を椅子に、右手をスプーンに

くくりつけられていました。

ちがっていたのは、

天国の人たちはごちそうをじゅうぶんに食べていたことです。

天国の人たちは、自分の長いスプーンを使って、

お互いに食べさせあっていました。

みんなが美味しいごちそうをいくらでも食べられるし

おたがいに仲良くできてみんなが幸せそうでした。

わたしたちみんながこのスプーンをもっています。

それを地獄仕様で使うか天国仕様で使うかは

それぞれの裁量にまかされています。

スプーンは天国仕様で使えば

愛や思いやりや豊かさを生み出し

地獄仕様で使えば

憎しみや争いや孤独を生み出します。

争いに争いでたちむかっても

平和にはなりません。

わたしは自分のスプーンは

出来れば天国仕様で使いたいとおもいます。


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